彼女、お借りします~ライバルはジョーズ~



今日は「彼女、お借りします」を紹介します。マガジンで連載中のラブコメで、既刊27巻の大作です。アニメ化は2期、ドラマ化も果たしています。作者はAKB49の宮島先生。複数作品でのヒットはおそるべしですね。

大学生の和也が彼女に振られ、レンタル彼女の千鶴とデートをすることからストーリーが始まります。ひょんなことからレンタル彼女だった千鶴はなぜか和也の本当の彼女ということになり、真実を隠すためになんやかんや2人が頑張るという話です。

AKB49ほどぶっ飛んではないですけど、結構尖った設定ですし、言いたいことが色々ある漫画なんですよ。

引っかかる点が多い。列挙していくと

○女優の卵がレンタル彼女をやってスキャンダルにならないのか

○レンタル彼女に多額の金銭を注ぐのはホストに金を使うのと何が違うのか

○主人公もモブキャラも男性キャラクターが性欲に忠実すぎる

(隙あらば隣の女の子かわいい。やりてーというシーンが挿入される。かのかり世界の男性は猿よりも性欲に支配されている)

○主人公の自慰シーンが多い。主人公が輝くシーンより圧倒的に多い(体感2巻に1巻くらいある気がする)

結構序盤で引っかかって読まなくなる人がいるんじゃないでしょうか。統計取れないんで分かりませんけど。

ただ、この漫画はめっちゃ売れてますし、私も面白いと思っているので、ちゃんと全巻買いました。

マガジンのラブコメらしい漫画ですよね。ヒロインと主人公に秘密があって、秘密を守りつつ、2人は仲を深めていくみたいな。最近のマガジンはラブコメ多いイメージありますけど、作り方が似ている印象があるんで、編集部の中である程度方針があるのかなと勝手に思っています。

本作の秘密は和也の彼女の千鶴が実はレンタル彼女という点です。

なんだそりゃって感じなんですけど、和也が周りに勢いで千鶴が彼女だと言っちゃったんですよね。動機は家族を喜ばせたいという純粋なものなんですけど、言われた側はなかなか困るでしょうね。

ただ、幸いなことに動機に千鶴が共感してくれたため、なんやかんや偽りの関係が続いて行きます。

偽りの関係がバレそうなったり、バレたりで忙しく展開していくのが、この漫画の流れです。

一つ一つのエピソードはテンポ良く進みますし、続きの展開が気になるので、どんどん話に引き込まれていきます。

昨今のラブコメはかぐや様然り主人公が優秀なことが多いのですが、和也は上述の通り、性欲に忠実なキャラクターなので、そこまで格好よく見えません。もう少しピシッとしてほしいくらいです。それでも、時たま見せる熱さは魅力的であり、進展していく2人の関係性に説得力を持たせています。

性欲に忠実すぎる描写を乗り越えることができれば、ドタバタラブコメとして楽しめると思います。

この作品について語るなら七海麻美は外せません。私はこのキャラクターのことが知りたくて、つい全巻揃えてしまいました。

七海麻美は和也の元カノであり、悪役令嬢もびっくりのお邪魔キャラです。

2人の仲を引き裂くためには何でもやります。和也の祖母に近づいたり、用もないのに自宅を訪ねたりします。Twitterであいつら別れさせるって宣言するくらいだから思いは相当ですね。やってることは悪質なストーカーですよ。

合理的な理由はありません。マリオカートでアイテムボックスに陣取って、他プレイヤーの妨害に徹する人みたいです。サジェストもなかなか酷いもんです。「嫌い」とか平気で出てきますからね。

しかも、麻美は和也に恋愛感情があるわけではありません。純粋に2人の仲を邪魔したいだけです。

ジュラシックパークの恐竜、ホラー映画のゾンビに近いですね。麻美が動くと、話に緊張感が出て盛り上がります。

この漫画の良さであるテンポ感に大いに貢献しているキャラクターです。このキャラクターのいるいないは漫画の面白さがだいぶ違うと思います。

最近、詳細な内面描写があり多少七海麻美という人間が理解できるようになってきました。最終章に向けて、これから七海麻美というキャラクターの謎が明かされていくのでしょう。恐竜ではなくなるのかもしれませんが、それはそれで種明かしの楽しみがあります。

どう転んでも面白い。ラブコメ界広しとは言えども、こんなキャラクターいるでしょうか。

テンポがいいラブコメであり、魅力的なお邪魔キャラもいる彼女お借りしますを手に取ってみてはいかがでしょうか。

今日は「彼女お借りします」を紹介します。マガジンで連載中のラブコメで、既刊27巻の大作です。アニメ化は2期、ドラマ化も果たしています。作者はAKB49の宮島先生。複数作品でのヒットはおそるべしですね。

大学生の和也が彼女に振られ、レンタル彼女の千鶴とデートをすることからストーリーが始まります。ひょんなことからレンタル彼女だった千鶴はなぜか和也の本当の彼女ということになり、真実を隠すためになんやかんや2人が頑張るという話です。

AKB49ほどぶっ飛んではないですけど、結構尖った設定ですし、言いたいことが色々ある漫画なんですよ。

引っかかる点が多い。列挙していくと

○女優の卵がレンタル彼女をやってスキャンダルにならないのか

○レンタル彼女に多額の金銭を注ぐのはホストに金を使うのと何が違うのか

○主人公もモブキャラも男性キャラクターが性欲に忠実すぎる

(隙あらば隣の女の子かわいい。やりてーというシーンが挿入される。かのかり世界の男性は猿よりも性欲に支配されている)

○主人公の自慰シーンが多い。主人公が輝くシーンより圧倒的に多い(体感2巻に1巻くらいある気がする)

結構序盤で引っかかって読まなくなる人がいるんじゃないでしょうか。統計取れないんで分かりませんけど。

ただ、この漫画はめっちゃ売れてますし、私も面白いと思っているので、ちゃんと全巻買いました。

マガジンのラブコメらしい漫画ですよね。ヒロインと主人公に秘密があって、秘密を守りつつ、2人は仲を深めていくみたいな。最近のマガジンはラブコメ多いイメージありますけど、作り方が似ている印象があるんで、編集部の中である程度方針があるのかなと勝手に思っています。

本作の秘密は和也の彼女の千鶴が実はレンタル彼女という点です。

なんだそりゃって感じなんですけど、和也が周りに勢いで千鶴が彼女だと言っちゃったんですよね。動機は家族を喜ばせたいという純粋なものなんですけど、言われた側はなかなか困るでしょうね。

ただ、幸いなことに動機に千鶴が共感してくれたため、なんやかんや偽りの関係が続いて行きます。

偽りの関係がバレそうなったり、バレたりで忙しく展開していくのが、この漫画の流れです。

一つ一つのエピソードはテンポ良く進みますし、続きの展開が気になるので、どんどん話に引き込まれていきます。

昨今のラブコメはかぐや様然り主人公が優秀なことが多いのですが、和也は上述の通り、性欲に忠実なキャラクターなので、そこまで格好よく見えません。もう少しピシッとしてほしいくらいです。それでも、時たま見せる熱さは魅力的であり、進展していく2人の関係性に説得力を持たせています。

性欲に忠実すぎる描写を乗り越えることができれば、ドタバタラブコメとして楽しめると思います。

この作品について語るなら七海麻美は外せません。私はこのキャラクターのことが知りたくて、つい全巻揃えてしまいました。

七海麻美は和也の元カノであり、悪役令嬢もびっくりのお邪魔キャラです。

2人の仲を引き裂くためには何でもやります。和也の祖母に近づいたり、用もないのに自宅を訪ねたりします。Twitterであいつら別れさせるって宣言するくらいだから思いは相当ですね。やってることは悪質なストーカーですよ。

合理的な理由はありません。マリオカートでアイテムボックスに陣取って、他プレイヤーの妨害に徹する人みたいです。サジェストもなかなか酷いもんです。「嫌い」とか平気で出てきますからね。

しかも、麻美は和也に恋愛感情があるわけではありません。純粋に2人の仲を邪魔したいだけです。

ジュラシックパークの恐竜、ホラー映画のゾンビに近いですね。麻美が動くと、話に緊張感が出て盛り上がります。

この漫画の良さであるテンポ感に大いに貢献しているキャラクターです。このキャラクターのいるいないは漫画の面白さがだいぶ違うと思います。

最近、詳細な内面描写があり多少七海麻美という人間が理解できるようになってきました。最終章に向けて、これから七海麻美というキャラクターの謎が明かされていくのでしょう。恐竜ではなくなるのかもしれませんが、それはそれで種明かしの楽しみがあります。

どう転んでも面白い。ラブコメ界広しとは言えども、こんなキャラクターいるでしょうか。

テンポがいいラブコメであり、魅力的なお邪魔キャラもいる彼女お借りしますを手に取ってみてはいかがでしょうか。


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